BRAND
STORY
福島屋が創り出す、
豊かな食体験という価値
福島屋のルーツは、現会長である福島徹の父母が経営していた「よろず屋」にあります。1970年頃に家業を受け継ぎ、酒販店・コンビニエンスストアなどを経営。80年代に現在のスーパーマーケット「福島屋」になりました。
単に食料品を販売するスーパーマーケットという枠を超え、独自の哲学と徹底したこだわりをもって、食の価値を追求し続ける存在として、品質を重視した商品を選び続けています。 価格競争から離れ、お客様に自信をもっておすすめできる商品を伝え続ける独自の路線を歩んできた結果が、福島屋のブランド力に繋がっています。
「テイスティングマーケット」
そのブランドの根幹にあるのは、「テイスティングマーケット」という独自のコンセプトです。
これは、単なる商品購入の場ではなく、味わい、体験し、食を通じて学び、コミュニケーションする場を目指すものです。店頭に並ぶ商品は、品質はもちろん、旬であるか、福島屋らしいかという基準で厳しく吟味され、その数は全候補の10%程度に絞られます。さらに、安全性についても独自の基準を設けてお客様の目安としています。
心温まる絆と独自の味
福島屋の大きな強みは、全国の生産者との強固な絆です。現会長の福島徹はかつて、年間の120日は全国の生産者を訪れ、直接向き合い、その思いやこだわりを深く聴き、そして理解しています。この関係性から、福島屋でしか販売していないオリジナル商品も数多く生まれており、全体の約20%を占めています。
手間暇かけて作られた素晴らしいものが適正な価格で流通し、消えてしまわないように支えたいという思いも、生産者との連携を深める動機となっています。
デザイン思考で魅せる食の魅力
お客様に商品の価値を最大限に伝えるために、福島屋は「編集力」を重視しています。陳列の角度や順番、通路の広さ、そして商品に添えられるラベルやポップには、その商品がどんな場所で、どんなふうに作られたか、どんな特徴があるのかといったストーリーが満載されています。これは、家具や建築といったデザインの世界から着想を得た、商品をどう見せ、どう伝えるかという徹底した思考の結晶です。単に商品を並べるのではなく、お客様が選びやすく、商品の魅力が伝わるような棚づくりには、無限の可能性や気付き、安らぎすらもあると考えています。
幸せの好循環
福島屋のブランドを象徴するキーワードが「三位一体」。これは、生産者、販売者、消費者が常に対等な立場でコミュニケーションを取り、全員が幸せになる循環を創り出すことを目指す考え方です。生産者の収入が増え、お客様はおいしい商品を手に入れ、福島屋は売上を上げる。この好循環こそが、食の正常化・健全化につながると信じています。
知識となり、暮らしを豊かにする
福島屋は食に関する知識や体験を提供する場でもあります。定期的に開催されるイベントでは、福島屋で扱う食材を使った調理や試食を通して、食への理解を深めることができます。これは、お店を「ミュージアム化」し、知識が人生を豊かにすることを体感してもらえる空間にしたいという構想の一部でもあり、食にまつわる歴史や文化、背景を深く知ることで、お客様に提案すべきものが見えてくる、と福島屋は考えています。
それが福島屋の哲学
「食の追求は生きることの追求」。困難に直面しても「悩み、苦しみ、もがきながら考える」プロセスを重視する探求心が、福島屋のブランドを形作っています。
お客様に自信をもっておすすめできる商品を伝え続ける独自の路線を歩んできた結果、福島屋は「毎日通いたくなるスーパー」として、多くのお客様に愛されています。
福島屋でのお買い物は、単なる日常のタスクではなく、「選び抜かれた食材との出会い」であり、「作り手の思いを感じる体験」であり、そして「食を通じて生活や人生を豊かにする発見」に満ちています。この深い体験価値こそが、福島屋の最大のブランド力なのです。